水前寺エリア
2022年03月15日
能楽殿
細川家は、大名家の中でも特に能楽を愛好した家でした。
能の太鼓の名手として知られた初代・幽斎、自らシテ方(主役)を務めた2代・忠興、能楽を熱心に学んだ3代・忠利など、歴代当主らは能楽に親しみ、江戸時代の熊本には能文化が深く息づくこととなりました。
これまで熊本からは今日の能楽の主流を占める多くの名人が輩出されています。

能楽殿は、明治11年(1878年)に出水神社創建と同時に建てられましたが、昭和40年(1965年)に火災で焼失してしまい、現在の能楽殿は、熊本藩の家老であった旧八代城主松井家から移築されたものです。

毎年8月第一土曜日には薪能が催され、夕闇の中でかがり火に照らされて幽玄の世界が広がります。また、近年はジャズ演奏や舞踊など幅広く利用されています。