2022年03月16日
古今伝授の間
古今伝授とは、平安時代の「古今和歌集」の解釈の奥義を口伝えで伝授することです。
選ばれた和歌の達人にだけ許される秘伝でした。元は京都の八条宮家に在った学問所で、慶長5年(1600年)、この建物で肥後細川家初代・幽斎公が後陽成天皇の弟宮の八条宮智仁親王に古今伝授を行ったことから、古今伝授の間と呼ばれています。
明治になり細川家に下賜され、大正元年(1912年)に、成趣園内に移築されました。中央の柱は400年以上前の創建当時のものであることが確認されています。
この地はかつて綱利が建てた茶室「酔月亭」があった場所で、園内一の眺めが楽しめます。