2022年03月16日
水前寺蝋締所跡
成趣園南側の公園一帯には、かつて細川家の製蝋所がありました。水前寺蝋締所(ろうじめしょ)跡は、享和3年(1803年)に10代斉茲(なりしげ)公が、藩営のものとは別に細川家の家計収入の増加を目的として開設しました。
一時期藩営の蝋締所に合併されましたが、明治になって細川家に返還されると、肥後製蝋株式会社として昭和30年(1955年)まで存続しました。
蝋を作るには、天日にさらした蝋に水をかけて漂白する作業が必要で、きれいで豊富な水に恵まれ、舟運の便もよかったこの地は適していたのでしょう。